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2026.06.10
カテゴリ:現場記録
50年の記憶を映した鏡【読谷】
半世紀ものあいだ、家族の朝を映してきた洗面台。
鏡に残った曇りも、石鹸カスも、
ここで暮らした日々の証だった。
使い古された洗面台は、
家族の成長を見守ってきた“もうひとつの家族”のようだった。

鏡の前で髪を整えた朝、
子どもが背伸びして顔を洗った夕方、
家族の時間が積み重なった洗面台。
役目を終えたその姿に感謝しながら、
新しい洗面台が同じ場所に立つ。

大きさはそのままに、三面鏡で視界を広げ、
現代の使いやすさをそっと加える。
思い出を残しながら進むリフォームは、
いつも優しい。
変わることは、忘れることではない。
暮らしはこうして、静かに更新されていきます。
【 建築プランナー 波平 涼 】